セットリスト
( 19:10 )
オープニングSE 今夜も呪いの幕が開く
- ハイエナ
- 道行き
MC
- どろどろ
- エナメルを塗られたアポリネール
- 青蛾の群
- 芝居仕立ての台詞〜影ひとつ
- 芝居仕立ての台詞〜海の底
凶子、退場
- 明MC( 情次の設計図 )〜花の首飾り( 情次 )
- 情次MC( ジンの設計図 )〜ロックンロール・スーサイド( ジン )
- ジンMC( 明の設計図 )〜悪魔は俺だ!( 明 )
凶子、再登場
- 明と凶子の芝居〜悪魔のように囁いて
MC
- 千里眼
- 太陽を待ってる
- スケ番ロック
MC( ジン→情次→明 )
最鋭輝、登場
- 妄想天国
- 死にタイム〜自殺の唄
- それでも貴方に逢いたくて
- 犬神天国〜赤い蛇
- 命みぢかし恋せよ人類!
- 恋唄
- アンコール 1 -
- 人工妊娠中絶
- 白痴
- アンコール 2 -
- 陽炎
- アンコール 3 -
- 最後のアイドル
エンディングSE ( タイトル不明 )
( 21:33 )
平成十八年度単独興行巡業〜形而上のエロス〜
5/23 仙台・MACANA
5/25 札幌・ベッシーホール
5/28 新潟・Livespace Z-1
6/02 福岡・Drum Son
6/04 松山・サロンキティ
6/05 広島・ナミキジャンクション
6/04 金沢・AZ
6/09 大阪・OSAKA MUSE
6/11 名古屋・ell.FITS ALL
6/13 東京・Shibuya O-WEST
形而上のエロス / 犬神サーカス団
通算10枚目のアルバム。アルバムコンセプトは「死( タナトス )」。人間だけが持つ非生産的なエロス( 性衝動 )」は、つまり「死」を意味するのではないか、この二つは反対語でありながら実は表裏一体なのではないか、という考え方から付けられたタイトル。ちなみに「形而上」とは「形ないもの」。
zetimaから離れインディーズリリースのせいか、原点回帰の色が濃い。
2006年2月リリース。( GIA )
<収録曲>
1. 今夜も呪いの幕が開く
2. 自殺の唄
3. 道行き
4. 親愛なるあなたへ
5. 影ひとつ
6. 悪魔のように囁いて
7. ハイエナ
8. 海の底
9. 妄想天国
10. それでも貴方に逢いたくて
11. 千里眼
12. 恋唄
13. 神隠しの午後
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とある事情でずっとライヴに行けず、この日が約1年ぶりに観るライヴ。2月にリリースされたアルバム『形而上のエロス』をライヴの10日ほど前に聴き、行かなければ後悔すると思った。「楽曲の威力」というのは凄いものだと思う。

恒例となったO-WESTでのツアーファイナル。開演前に流れているのは、友川かずきやカルメン・マキ&OZ、J・A・シーザーなど、明セレクトのナンバー。三上寛の「三上工務店が歩く」という曲が面白かった。

客電が落ちた薄暗い会場に、オープニングSE「今夜も呪いの幕が開く」が流れる。1コーラス目が終わり台詞に入ったあたりでメンバー登場。フロアから歓声が上がる。
「ハイエナ」でライヴの幕が開く。花柄の着物を着て、一段と綺麗になったような凶子さん。深紅のネイルでギターを奏でる情次さん。早くも頭を横に振りノリノリのジンさん。そして、ビジュアル系のような新メイクでドラムを叩く明さん。ステージの照明が暗く手元がよく見えないが、目を凝らして見ると黒いスティックを使っている! 2004年の「もう戻れない」ツアーの時、何回かアンコールで使っていた( ell.FITS ALL、O-WEST参照 )スティックと同じみたいだ。昨年は全く使っていなかったので( 今になって使うとは )非常に驚いた。と、同時に懐かしい。
曲の後半で、髪の赤いリボンを取った時の凶子さんの凄まじい形相が印象的だ。
間髪入れずに「道行き」へ。歌い出しの凶子さんのキーが少しずれていて違和感を感じたが、すぐに聴き慣れた「道行き」になる。サビの終わりの3連発はハイハット・シンバルを叩いている。アルバムを聴いた時、クラッシュ・シンバルっぽくなかったので「ハイハットかな〜、うーん、でも違うかなぁ。」と何度も聴き返していたが、こうして確認できて良かった。
2ブロック目の「青蛾の群」のラスト「( ♪ )肉も皮も突きやぶり孤独の牙を剥く」の歌詞が全然違う歌詞になっている。どうやら忘れてアドリブで歌っていたようだが、「青蛾の群・2006年バージョンか?」と錯覚するくらい堂々と歌っていた。

ああ、なんて懐かしい光景、そして、懐かしい生音。爆音なのに子守唄のように聞こえる音に包まれて、妙な安らぎを感じる。

凶子さんが、とあるバーで一人呑みながらマスターに話しかける、という設定の芝居が始まる。そこから「影ひとつ」、「海の底」へ。
暗い雰囲気で曲が終わり、凶子さんが退場して、楽器隊の「設計図MC」が始まる。
明さんは情次さんの設計図。「ギター歴15年。16年前はただのポンポコピー」、情次さんのソロは「花の首飾り」。
情次さんはジンさんの設計図。「ベース歴15年。16年前はただのおっちょこちょい」、ジンさんのソロは「ロックンロール・スーサイド」( 「三つの扉」のジンパート、サビなし )。
ジンさんは明さんの設計図。「ドラム歴25年。今、いったい幾つなんでしょうか?(笑)」、「26年前は、ただのパッパラパー」を2回繰り返したジンさんを、明さんが「おいっ」という感じの表情で見ている。明さんのソロは「悪魔は俺だ!」( 1番と3番。決め台詞は「新婚旅行は熱海でいいかい?」 )。
各メンバー紹介の時、「犬神サーカス団の中で、それぞれの担当楽器を弾かせたら( 叩かせたら )右に出るものはいない」という、もっともなMCがおかしい。
凶子さんが赤い襦袢で再登場して、明さんとの芝居が始まる。形而上界に迷い込んだ明さんが、そこで出会った凶子さんに「幸せを探している」と話しかける。凶子さんは「幸せとは、この毒」と言って小箱の蓋を開ける。そして「毒( =ドラッグ )」つながりで「悪魔のように囁いて」へ。曲の最後の方で、右のスティックが飛んで落ちる。
今回のライヴで「スケ番ロック」を演るとは思わなかった。変な感じがしながらも懐かしい。このブロックは「千里眼」、「太陽を待ってる」というギターを前面に押し出した感じの強い曲で構成されていた。
再び、楽器隊のMC。ジンさんの「ディズニーランドを買収して、ジン兄ランドする。」というMCが面白い。
情次さんは「やおい」大歓迎なので、作ったら送ってくるようにとのこと(笑)。
今回のツアーでずっと一緒に回ってきた最鋭輝さんからのメッセージがあるということで、明さんがキューを出すと会場に最鋭輝さんの声が流れる。「影ひとつ」を「影ひとり」と言い間違えていて、それに気づいた凶子さんと明さんが苦笑する。「本人は今日は来られない」ということだったが、MC中に最鋭輝さんがギターを抱えて登場すると、明さん以外のメンバーは相当驚いた様子。凶子さんは「どうしてモッキーがここにいるのよぉ!」と楽しそうだ。最鋭輝さんは情次さんとギターセッションをして場を盛り上げる。そして、そのまま「妄想天国」へ。
「死にタイム」からのヘドバン・ナンバーブロックでは、フロア最前列目がけて人が押し寄せモッシュを繰り返す。この光景も懐かしい。
本編ラストは「恋唄」。切ないバラードで締めくくる犬神らしいパターン。凶子さんは台詞部分の最後に、ぎゅっと目をつぶり、かなり感情を込めていた。
やや間があって、1度目のアンコールにメンバーが登場する。それぞれがステージの中央で「うおぉ〜」と叫びながら定位置へ。凶子さんも楽器隊と同じように叫ぶものの、「だから、これ、可愛くないから…(-"-)。」と否定の自己つっこみを入れる。
2度目のアンコールは「陽炎」。「みんなも聴きたいと思うの…。」、そう言いながらタイトルを告げるとフロアから感嘆の声が漏れる。曲が終わり、今回のツアーを最後にジィール・ハーツから独立することを宣言。バディさんともお別れということで花束贈呈。ステージ袖に戻り、涙を拭うバディさん。
そして、3度目のアンコールは「最後のアイドル」。凶子さんは、新しくなったポンポン( 以前より大きめ )を使い歌っていた。
最後にメンバーが全員( 確かバディさんもいたような )、ステージ中央に集まり、手をつなぎジャンプしてライヴ終了。
エンディングSEは、「今夜も呪いの幕が開く」と同じメロディーで、歌詞が違う曲。タイトルは不明。

中盤以降の記憶がほとんどないので箇条書きのようになってしまったけれど、こうやって書きながら振り返ってみると、かなり手の込んだ構成だったのでは、と思う。
「形而上の世界」というよりは、僕にとっては夢のような2時間半だった。思い切って観に来て本当に良かった。
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犬神サーカス団の音源をチェック!
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