ROCK!!! 〜犬神サーカス団〜LIVE REPORT > 2004.07.04

2004.07.04   @Shibuya O-WEST
犬神サーカス団 - 平成16年度興行巡業 もう戻れない 2004〜全国篇〜 ( ファイナル )

セットリスト
    ( 17:40 )
  1. 虫ケラの欲望
  2. 命みぢかし恋せよ人類!

    MC

  3. 赤猫
  4. 黄泉の国
  5. 洗脳

    MC

  6. 恋の炎
  7. くだらない話
  8. 血みどろ菩薩 〜 でもワザとじゃない
  9. 三つの扉( フルバージョン )

    MC

  10. 堕落と絶望の少女
  11. 大地に死す

    MC ( ジンさん→情次さん→明さん )

  12. ウロコの女
  13. 退化
  14. 犬神天国 〜 ロックンロール・ファイヤー
  15. 赤い蛇
  16. 最後のアイドル

  17. 最初の扉( パラパラバージョン )
    ( 19:20 )

    - アンコール 1 -
  18. 花嫁
  19. 白痴

    - アンコール 2 -
  20. 鎮魂歌〜レクイエム〜

    - アンコール 3 -
  21. 地獄の子守唄
    ( 19:50 )


最初の扉 / 犬神サーカス団

<収録曲>
1. 最初の扉
2. 恋の炎
3. 退化
4. 三つの扉


地獄の子守唄 / 犬神サーカス団

<収録曲>
1. 見世物小屋口上
2. あんたは豚だ
3. 廃墟の街
4. 常世の蟲
5. 青蛾の群
6. 基準停止装置
7. 夜が終わっちまう前に…
8. 黒髪
9. 白痴
10. 基準停止線の綱目
11. 鬼火
12. 灯蛾
13. 路上
14. 地獄の子守唄


グレイテスト・ヒッツ / 犬神サーカス団

<収録曲>
1. 花嫁
2. 赤猫
3. 洗脳 Single Ver.
4. 鎮魂歌〜レクイエム〜
5. でもワザとじゃない
6. 人工妊娠中絶
7. 命みぢかし恋せよ人類!
8. くだらない話
9. 最後のアイドル
10. 血みどろ菩薩
11. 赤い蛇
12. カナリヤ
13. 大地に死す
14. ロックンロール・ファイヤー
15. 最初の扉
16. 虫ケラの欲望( 新曲 )
17. ウロコの女( 新曲 )
18. 堕落と絶望の少女( 新曲 )

「グレイテスト・ヒッツ」 詳細と試聴
  フロアに入って、特に趣向を凝らしていないステージを見た時に、ちょっと意外な感じがした。セットリスト・構成は「全国篇」ほぼ共通な感じ。でも「10周年」に関する特別なMCがあり、そこがこの日のメイン、そしてツアーの締めのような感じもした。

■

  初日と違い普通に始まった「赤猫」は、最後のサビがフロアの合唱になる。最後に合わせる予定だったらしいが、フロアの歌声とタイミングが合わず、楽器隊も凶子さんも曲を再開できない。フロアが歌い終わって、苦笑いをしながら演奏を再開する。

  「洗脳」の掛け合いで、「たとえそれが…たとえそれが( ちょっと考えている様子 )白塗りだったとしても?」というジンさんの台詞がフロアにウケる。僕は明さんの首振りを間近で見て笑いが止まらない(笑)。

  前半、明さんはドラムを叩きながらカメラに向かって何度も笑顔を作っている。「三つの扉」のジンさんパート「( ♪ )30過ぎを信じるな」では、スティックでフロアを指してみたり。

  名古屋とほぼ同じ流れで「三つの扉」が終わって、凶子さんが10年を振り返るMC。その時「ちょっと待った!」と明さんが叫ぶ。そして、手紙を取り出し朗読を始める。読み始めて少しして、差出人は凶子さんのお母さんと判明。「マジで?」を繰り返し驚く凶子さん。
  「あなたが意気揚々と『バンドを始める』と言った時、ドリカムのようなバンドだと思っていました。」で始まった手紙( 本文 )は、「深夜のテレビで、白塗りで絶叫しているのを観て、お父さんと言葉を失い、育て方が厳しすぎた反動が出てしまったのではないか、もう少し余裕を持って育てれば良かったのではないか」という少し後悔の念を滲ませながらも、「テレビ番組でどのようなことをやろうとも、笑わずに観ようと決めた」という、子を思う親の愛情が溢れた内容。
  凶子さんには本当に内緒だったらしく、朗読の最中には何度もステージに倒れ込む凶子さんが印象的。
  前夜に朗読の練習をした明さんは、「何度も泣いた。」と冗談っぽく話す。

  その後、イスから立ち上がって、明さんが挨拶。笑いを交えながらも、いつもの明さんらしからぬ真面目なMC。
  「いつも希望を持ってやってきました。以前、横浜でライヴを演った時、2人( そのうち1人は知り合い )しかお客さんがいなくて、その日の反省会では『きっと俺たちの音楽って、時代の先を行ってるんだよ。だから続けていれば、そのうち時代が追いつくよ。』という結論になり…。それで解散のタイミングを失って(笑)。」、「こんなにたくさんの犬っ子の皆さんやたくさんのスタッフたちに支えてもらって、本当にどうもありがとう。」、「もう戻れないぜ。」
  明さんの「もう戻れない」という言葉から、このツアータイトルには、( 「関東近郊篇」のレポートに書いた )「昔の音楽性に戻れない」という意味でも、「観る側が戻れない」という意味でもなく、「犬神サーカス団」として続けてきて、この先もずっと「犬神サーカス団」としてやっていく、…そういう意味の「もう戻れない( 彼らの人生はもう「犬神サーカス団」以外あり得ない )」という思いが込められていたのではないか…と思った( ちょっと極論? )。

  明さんの挨拶の後、再び凶子さんのMC。「時々、こうやって歌っているのが夢じゃないか、妄想じゃないかって思う時があるの。夢なら覚めないで欲しい。ずっと犬神サーカス団で歌っていたいから。」
  声を詰まらせながら( 泣いていたのかも )、フロアから「頑張って〜。」と応援されながら、なんとか最後まで喋り終え「堕落と絶望の少女」へ。

  「ウロコの女」で、スティック回し。「退化」では右肩のサスペンダーがずり落ちて叩きにくそう。ギターソロあたりで、ドラムを叩きながら元に戻していた。「最後のアイドル」の「( ♪ )I.N.U.G.A.M.I.」は全て明さんが担当。

  アンコールは「花嫁」、「白痴」、「地獄の子守唄」という選曲と、3回という珍しいパターン。
  1度目のアンコールに登場した情次さんは、下手( しもて )側と上手( かみて )側でそれぞれ三つ指をつくようにステージに座り込んでフロアに挨拶をする。このツアーですっかり「女将さん」が板についたようだ(笑)。
  明さんは凶子さんに「泣かしちゃって、ごめんね(笑)。」と謝る。1度目のアンコール時には、スネアのテンションボルトを締め直しているのが見える。2度目と3度目のアンコールでは、黒いスティックを使用。
  ジンさんは、ピック投げだけに留まらず、ペットボトルを投げたり、デジカメでフロアを撮影したり、退場間際にはステージに散らばった紙吹雪をフロアに何度も手渡す。
  最後に凶子さんは笑いながら手を振る。下手( しもて )側の端で「どうもありがとうございました。」とおじぎをして退場。

  僕は拍手を送ることぐらいしか出来ないけれど、「本当にお疲れさまでした」という気持ちも込めて。

■

  明さんの手元がよく見えた。ああ、ここはこんなふうに叩いていたんだ…と思った箇所もあったり、クラッシュシンバルを押さえる左手の細かい動きがよく見えたり、バスドラを踏む足下もちらちら見えたり。今までの中で一番ドラムを堪能できたかもしれない。いつもよりフレーズがアドリブっぽい曲が多い気がした。
  名古屋で背中と脇腹が赤くなっていると思ったのは、実はコルセットの裏地が見えていたのかも(笑)と気づいた。

  退場間際、フロアに差し出された明さんの手。触っていいのかどうか分からず躊躇したけれど、ファイナルだし、最前だし(笑)、思い切って手を伸ばしたら、ちゃんと触ることが出来たので嬉しかった。M氏も手に触ったらしく、「あったかい手だったね。」と言っていた。そうだった?一瞬、頭が真っ白でそこまで覚えていないよ(笑)。

2004.07.04〜07
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