ROCK!!! 〜犬神サーカス団〜LIVE REPORT > 2004.02.20

2004.02.20   @表参道・FAB
犬神サーカス団 - 参道の通り魔 陸

セットリスト
    オープニングSE 「恋は水色」

  1. 鬱病の道化師
  2. 花嫁

    MC

  3. 奇跡
  4. 常世の蟲
  5. 基準停止装置 〜 陽炎
  6. 鬼畜

  7. 本牧ブルース 〜 MC 〜悲しき願い( サビだけ ) 〜 悪魔は俺だ!

    MC

  8. 命みぢかし恋せよ人類!
  9. 理想郷
  10. 犬神天国 〜 赤い蛇
  11. 白痴
  12. 最後のアイドル

    - アンコール -
  13. 黄泉の国
  14. 鎮魂歌〜レクイエム〜

出演
  1. 山田晃士 au Bourbier
  2. 犬神サーカス団



蛇神姫 / 犬神サーカス団

<収録曲>
1. 蛇神姫
2. 逆流
3. 苦界浄土
4. 裏路地哀歌
5. 鬼畜
6. 血みどろ菩薩
7. 寂滅
8. でもワザとじゃない
9. ガム
10. 背徳の扉
11. 父親憎悪
12. カナリヤ
  開場時間を少し過ぎてFABへ到着。フロアに入ると、濃いお姉さんたちと、割合的にいつもより多い( ような気がする )男性の姿、そして犬っ子たち。表参道の地下室( 元「キミジマ」ビル )は不思議な空気( そうでもない )。

■

  愛と人生を歌うゴージャスで官能的な「山田晃士 au Bourbier」のライヴが約1時間弱で終わり、犬神用のセッティングのため、ステージ上をスタッフが手際よく動き回る。久しぶりに「犬神サーカス団」のロゴが入ったドラム。
  20時を過ぎて客電が消え、SEが流れる。いつものテーマ曲ではなく「恋は水色」( ポール・モーリア )のインスト。メンバーが登場すると歓声が上がる( この時フロアにいなかったので状況がよく分からない )。
  楽器隊は黒い学ラン。ジンさん、その髪はいったい(笑)。いや、けっこうかっこいいかも。明さんの髪がまた短くなっている( む )。あ、情次さんも。最後に登場した凶子さんは、紫ベースの着物、肩に垂らしまたままの黒髪の左サイドにはブロンドの付け毛( ? )。 最近の団員ひとりごとの「アッキー」や「ジョニー」といい、今日のスタイルといい、「和」の雰囲気が少しずつ崩れてきている印象を受ける。

  オープニング「鬱病の道化師」( 3回ほどスティックをくるくるっと )から「花嫁」へ。「参道の通り魔」だし、もしかしたら…と思っていたけれど。この辺りは、情次さんが言う「得意な流れ」なのかな。いつもは横ヘドバンでさらさらと揺れる髪が揺れないジンさんは、髪が乱れるのを気にしてか、ヘドバン控え気味?

  「こんばんは、犬神サーカス団です。」という挨拶の後、凶子さんがジンさんの髪型について触れる。「( えらの辺りを触りながら )自分のこの辺、久しぶりに見た(笑)。新メンバーの犬神ジンです(笑)。」と言ったように、髪を逆立てたジンさんはまるで別人に見える。凶子さんの「BOφWY?(笑)」というつっこみに、明さんが「バイセクシャルみたいだよね。」と答えると、凶子さんは知っているようなコメントをしつつ、よく知らないと笑う。
「BOφWY( ボウイ )」…正しい表記は「φファイ」じゃないけれど、文字がないから「φ」で代用。「BOY」をもじって「BOOWY」。「誰にも、どこにも属さない( オリジナリティ )」という意味で2つ目の「O」が否定形。結成当時は「暴威」と漢字を当てていた。ちなみに「氷室京介」は「凶介」だった。「早死にしそうな男」と言っていたが現在でも活動中(笑)。( J-ROCK豆知識その1 )


「BY-SEXUAL( バイセクシャル )」…80年代後半から90年代後半まで活動していた、現在の括りで言うと「ビジュアル系」の4人組のバンド。逆立てた髪とメイク、演奏中にヴォーカリスト( 男 )とベーシスト( 男 )がキスをする演出、バンド名通りバイセクシャルなスタイルだった。( J-ROCK豆知識その2 )


  「基準停止装置」の語りから「陽炎」へ。
  この曲は嬰ヘ短調( F#m )のバラード。犬神の楽曲の中で一番綺麗な曲なんじゃないかな。歌詞も旋律も。「好きな相手を絶望的に、静かに、でも心の奥では激しく想うような感じ」の切なさと、艶のある伸びやかな音のギターソロ。曲のラストあたりで、フロアが少しざわつき、せっかくの雰囲気がもう少しで壊れるところだった。でも大丈夫。

  「鬼畜」( サビでやっと分かった・笑 )を歌い終え、マイクスタンドを持って、凶子さんが退場すると同時に、すぐに明さん( 今日は「アッキー」 )がドラムを叩き始める。「参道の通り魔 伍」でも歌っていた( と思う )「本牧ブルース」( オリジナルはザ・ゴールデン・カップス )。あの日以来、もう1回聴きたいなぁ…と思っていたのでちょっと嬉しいかな。
  元ドラマーのM氏によると「ドラムを叩きながら歌うのは難しいんだよ。自分の声は全然聞こえないし。」とのこと。明さんはイヤホンをしていないので自分の声は聞こえていないかもしれない。でも傍らにあるスピーカーから音の返りはあるはずだから、聞こえているかもしれない。うん、どっちか分かんない。
  「いやぁ、もうすぐ春だね。」という、犬神サーカス団のイメージからほど遠い台詞から始まったMC。自ら発した下ネタに大ウケして喋れなくなる純粋さ( ? )が、明さんらしい…かな( どうかな )。
  「まぁ、みんなもこんなふうに下ネタを言ったら引かれちゃったことってあるよね……。くっ……本当に切ないんだよ(笑)。」と、言葉を詰まらせる明さん。最近、「団員ひとりごと」で妙なハイテンションだったけれど、ついに壊れた?(笑)
  フロアから「頑張って〜。」と応援されながら、「その切ない気持ちを俺にぶつけてくれ……。だ、だめだ(笑)。……悪いのは誰だ !?」というパターン通りのMCをなんとか続けて「悪魔は俺だ!」へ。この曲に限らず、ライヴではどの曲もアルバムより少しテンポが速い。

  再び登場した凶子さんは明さんのことを「人生一度きりだから、何でもやった方がいいと思うの(笑)。」と笑う。
  「人生は !?」「一度きり〜 !!」という掛け合いを今日は凶子さんがやって、「命みぢかし恋せよ人類!」から「最後のアイドル」まで本編終盤は一気に。フロアのテンションも相変わらず( すごい )。M氏は久しぶりの「白痴」にご満悦(笑)。

  退場はいつものように、あっさりと。いつもメンバーさんの後ろ姿だけが頭に残る。今日は、明さんの学ランの背中が汗で濡れている。最初から最後までとても激しいドラミングだった。今まで観た中で一番かも。

  2〜3分ほどして、アンコールの声と手拍子に応えて、凶子さん登場。ジンさんを「モヒ〜」( スタッフにベースを渡されながら、髪の毛を直してもらっている )、明さんを「△△××〜( 書けない・笑 )」( と、呼んだフロア前列の子を指さして笑う )、情次さんを「王子〜」( 王子のようにおじぎ )と呼び込む。フロアから「おじん〜」という声が上がると「あの人ほどじゃぁないよ(笑)。」と、ギターのストラップを肩に掛けながら情次さんが明さんを振り返る。
  何かがツボに入ったらしく、ステージにうずくまる凶子さん( ここからは見えない )に向かって「凶子ちゃん( どちらかと言うと「恭子ちゃん」っぽい )、笑いすぎ。」と笑う情次さん。ちょっと素が出ている(笑)。
  フロアから「凶子!」「凶子!」と声援を送られ、やっと立ち上がる。それまでの空気を否定するかのように、「黄泉の国」と「鎮魂歌〜レクイエム〜」で、わりと重めに締めくくられた。

■

  アルバム『地獄の子守唄』から『神の犬』まで一通りの楽曲(「常世の蟲」「基準停止装置」「白痴」→『地獄の子守唄』
「鬼畜」→『蛇神姫
「陽炎」「悪魔は俺だ!」「赤い蛇」→『暗黒残酷劇場』
「鬱病の道化師」→『赤猫』
「花嫁」→『怪談 首つりの森』
「奇跡」「理想郷」「黄泉の国」「鎮魂歌〜レクイエム〜」→『神の犬』)と、メジャーマキシの「命みぢかし恋せよ人類!」という、犬神サーカス団がぎゅっと詰まったセットリストと1時間15分ほどの対バンライヴにしては長めの時間。
  今日のコンセプトは「犬神サーカス団」+「80年代J-ROCKと、ちょっと昭和」+「切ない明さん」。………多分、違う。

2004.02.21〜23
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